【俺様番外編】役者達の日常
もう前のように大事な物を手放したりしない。



次の日から莉子が働きそうな店を探し回った。



携帯も変えた莉子。



家も知らない俺…。



それしか手段がなかった。



莉子を探し初めてから1週間。



1つの小さいお姉さん向けの服屋でレジに立つ莉子を見つけた。



笑って接客してる…。



笑えてるじゃん。



店に入って莉子に近付いた。



「あれ秀吉じゃない!?」



やばっ…。



客にバレてる…。



「すいません。」

「えっ!?あっ…。」

「好きな子にプレゼントしたいから選んでもらえます?」

「好きな子…。どんな子ですか?」

「モデルのNoaみたいな顔の子。」



涙目の莉子は白いワンピースを手に取った。



目を合わせない…。



「これ…。欲しい。」

「じゃあコレで。」



会計をしてから店を出た。



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