無口な彼女



私は、そんな澪の背中を、呆然と見ていた。



_____________



…ひとりじゃない。



その言葉が、耳に残る。



でも、



そんな言葉はただのキレイゴトにしか聞こえない。



私はなんて、醜い女なんだろう。



「ヒナタ。」



_____________ハッ



誰かに呼ばれ、ハッとする。



慌てて前を向けば、そこには、最強女がいた。



「なに慌ててんの?」



フッと鼻で笑う女。



私は、別に、と呟いた。



< 117 / 183 >

この作品をシェア

pagetop