無口な彼女




私が、表情を人に読まれるなんて





一回もなかったのに。






「けいな、なんかあったのか?」





「…別に、過去のことだから。」





私は、ボソッと呟く。





「…過去?」





あ、余計なこと言ったか。




「…もうお前、前向け。私寝るから。」




咄嗟にそういい、話をそらす。





するとひなたは、何も分かってないようで、






「おう!おやすみな」




と笑顔で言った。











コイツ、モテそ…。






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