無口な彼女





俺は、神宮の上に馬乗りになる。






口元だけが見える。











慎「…っ女…」






慎太郎がそう呟く。















それと同時に、俺の腕の中で暴れる神宮の




被っていたフードが脱げ、







サラサラの琥珀色の短い髪に





薄い緑色の瞳






凄まじく綺麗に整った







幼い少女の顔が姿を現した。











剛「ガキじゃねえか!?」






裕「綺麗な顔…。」








マサ「神宮は、女だったってことか。」








次々に、みんなが喋っていく。






それを聞いて、神宮は無表情のまま




虚ろな瞳で、俺を見る。







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