無口な彼女
バレたら、厄介だ。
光輝の顔は、30cmほどの距離でとまった。
そして、
「お前、族に入ってただろ?」
ニヤッと笑う光輝。
…。
どうする。
「なあ?」
脅すように言ってくる光輝に、少し動揺する。
だが、
「さっきデータ調べたでしょ。私は、極普通の人間。」
そう、無表情のまま言うと、
光輝は、少しの間固まって、
「…だよな!」
と、あっさり認めた。
もう、コイツらには関わらないでおこう。
そう決めた。
「てか、意外と可愛い顔してんな。」
「は?…う、うっさい。」
(…少々ツンデレなヒヨリでした。