無口な彼女
自分の席に鞄を取りに行こうとすると、
後ろから、澪の声がして振り向いた。
「もう!どこにいんのかと思ったら、教室にいたの!?」
ぷんぷんしながら近付いてくる澪。
私は、ごめん、とだけ謝った。
「別にいいけどねっ!帰ろー」
私は、席に置いてある鞄をとり、
澪の後を追った。
「てか、どこいたの?」
「屋上。」
「えーいいな!今度アタシも行くー!」
澪は、嬉しそうにいった。
てか、澪に、私の本当のこと、
いったほうがいいのだろうか。