無口な彼女
「…んで、だんだん生活費足りなくなってきて…。」
「…バイトすんの?」
そういうと、
「そうなのおおおおおおお。」
と机に項垂れる澪。
私は、それを見て苦笑する。
「うほほ、ヒヨリの笑顔見ちゃったあ!」
そういった澪言葉で、すぐに無表情に戻したけど。
「まあ、そこまではいいんだけどー」
うん。と相槌をうつ。
「しばらく、学校来れなくなるかもしんない。」
悲しそうに言う澪。
そんなに悲しいことなの?
学校いるより、働いてるほうが絶対いいと思うけど。
「ヒヨリに会えなくなるなんて、アタシ生きてけない!」
断言するような言い方に、思わず口の端をあげる。