XXnoKids
バービー人形のすばらしさについて語っていた。

陽子は目をウルウルさせて
「明日、買いに行きますー」とか

うーん。今の話の流れは限定品の話なんだけどなぁ・・・

ママは苦笑いをしているが、

まぁ


いいや



そのとき店のママは話題の着地どころがおかしな所に行ったのでイラっとしたのか、空気と話題を変えるべく

たしか、タバコを匂ってから火をつけていた。

おれはそれを「かっこいいですね♪」とかいいながらかっこいいのかそれは?と思っていた。

あまりにリオちゃんをチラ見していたせいか、ママがさすがに気を遣って、まぁさすがにプロなんだろうなこの人も

リオちゃんと、すこしだけ話をする機会があった。

この、あからさまで、かっこわるい感情や気持ちを悟られないように、でも見た目が綺麗というまっすぐな感想を誠意となにかしらを込めて伝え、

それと引き替えにメールアドレスだけをいただいた。

わずかな時間しか話せなかったが大成功の手応えだ。

彼女は終始カップルの客というのはやりにくいのか、なかなか自分のペースをつかみきれてないようすだった。

俺が逆の立場でも“しんどい”と感じただろう。

< 37 / 88 >

この作品をシェア

pagetop