ヤンキー君と女の子

一学期

始業式

三年生の四月、この学校生活で一番重要になってくる
　
生徒にとったらある意味イベントに近い…

イベントとまではいかないかもしれないが

それで生徒のやる気が出るか出ないかは

それで決まるといっても過言ではない。


そのイベントは、そう　　　　　　ークラス替えー



私は誰と同じクラスになるのかは


興味はなかったが友達に誘われて仕方なく見に行った

すると突然、隣にいた浜村　咲が叫んだ。



「やったぁ～！うち里菜と一緒のクラスやぁ‼」



「そうなん？へぇ～」



「へぇーじゃないよ！やっと同じクラスになれたにその言い方はないんとちゃう？」



「わかったわかった、ごめんごめん」



「あ～！またそうやってバカにする～！」


「馬鹿にしてないし…てか、他に誰おるん？」


「えーっと、上村　陵とか結城　大地とか…」



「いやいやいや、誰がヤンキー順に答えろって言った？」



「だって気になるやん…」


「好きな子でもできたんか？」


「違う違う、何か三年って受験やからメンバー気になるやん。」


「へぇ～」


「嘘ちゃうし」


「わかったわかった」



（そう言えばもうそんな時期か…）

そんなことを思いながら教室に向かった。





教室に行ってみるともうヤンキーたちは自分の席の周りに群がっていた…


何でこんな迷惑なことしかできないんだろう？

と考えていると全校生徒にむかって放送が流れた。


〈えぇ～全校生徒の皆さんは今から始業式を行いますので体育館に集まって下さい〉


「マジでぇ？めんどくさいなぁ」

そんなこと言いながらも彼らは体育館に向かう。

割とまじめな性格みたいだ。


私もすぐに体育館に向かった。

校長先生と教頭先生のはなしをだらだら聞いていると、

担任発表があった。

まずは一年生から、そして二年。

最後に三年だ。



一組から、怖い先生、知らん先生、なまりの先生、よくわからん先生、子供大好き先生。


と並んでいる。


私は四組だからよくわからん先生が当たった。



「意味わからん」


「本間によ、てか、あの二組の先生誰よ？」


「里菜にもわからん・・・」


「まさか新任とか？」


「そんなわけないやん、三年で新任とか終わってるやん」


「でも、アンナ先生見たこと無いで？」


「じゃあ、新任かぁ」


「かわいそうやな」


「あんまりかわいそうとか思ってないやろ？」


「ばれた？（笑）」



そんな会話をして今日一日は終了した。