恋愛対象外
第一章
ー私達が五歳の時ー
「まーい!!遊ぼ~」
そう私に問いかけたのは
大好きな平野春樹。
「はるくん!いいよ~遊ぼ」
私達は生まれた時から一緒だった。
元々両親が仲良くて家も隣同士だった。
つまり世に言う幼馴染ってやつ。
だからこれからもずーっと一緒にいられるように約束したんだ。
「舞、僕が一生幸せにするね。大好きだよ」
「私も大好き!ずっと一緒だよ!」
幼いのに大人びた君が
カッコ良く見えた。
この時からだろうか。
いや、もっと前だ、
私が春樹に恋をしたのは。
< 1 / 3 >