最初で最期の片想い


俺にバトンが渡った瞬間

「隼人ガンバレ!」


アイツ声でけぇよ

と思いながら走ってバトンを渡した

はぁ、疲れたーー



「隼人!
バトンごめん、あとお疲れ!」


「ほんとだよ(笑)
ほんとに大丈夫だったろ?」



「うん!良かった~」

真面目に安心してるし

「今奈菜から遊羅にバトンが渡ったぞ」


「ほんと!?
遊羅ラストスパートをかけて!」

切り替えはやすぎ(笑)


「ゴール!1位!」

っしゃ!
心の中でガッツポーズをしていた
ら...

「やったー!!」

う、うるさ


「明梨!最初良かったよ!奈菜はやかったよ!
遊羅ラストはやいね!隼人ごめん(笑)蓁意外とはやかった(笑)」


コイツ
テンション高すぎだし
一気に喋ったのに息切れしてないし
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