最初で最期の片想い
がん 隼人side


病院に向かってる間
奈菜はずっと手と手を合わせて願っていた


「奈菜大丈夫だよ
小笠原はそんな弱くないだろ?それを一番知ってるのは奈菜だろ?」

といって奈菜の手をぎゅっと握った


「うん、萌はそんな弱くないよ
強いよ、萌は」


「なら、大丈夫だから。信じろ」


「うん」


遊羅は
ずっと外を眺めていた

好きな人だもんな
あそこに小笠原のいろんな顔を思い浮かべてんだろーな
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