最初で最期の片想い



「病院につきました」


「奈菜、遊羅
病院についたってよ」


「ああ」

奈菜はコクンと頷いた

俺は奈菜の手をずっと握っていた



「小笠原さんは今検査なので検査室の前で待ってましょ」


「わかりました」


検査ってなんだよ
なんで検査しなきゃいけねぇんだよ
小笠原はどうなってんだよ


今の俺達には何もわからなかったんだ
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