最初で最期の片想い



「萌は...」

お父さんの真剣な顔に生唾をのんでしまった


「萌は...がん...なんだ...」


え?

がん...?

がんってあのがん?

「嘘だー、お父さん冗談はやめてよ」


「ほんとなんだ」


「嘘だー、絶対嘘だ」


神様なんで私はがんになったんですか?

私はまだ生きたい
隼人と笑い合いたい
奈菜のノロケ話聞きたい遊羅と一緒にツッコミをしたい
また来年海行きたい
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