最初で最期の片想い


俺はやっと頭が動いた
そこで出た言葉が


「まさか、寿命が...」

「えぇ、今年の3月なの」


3月...
あと3ヵ月もない


「そんな...」


奈菜は今にも泣きそうな顔をしている
遊羅は唇を噛み締めている


もう小笠原と言い合いはできないのか?
奈菜の事で相談できないのか?
アドバイス聞けないのか?

いつも笑ってて肝心な事をいわないそれが小笠原
いつも自分で全部抱え込む
< 183 / 253 >

この作品をシェア

pagetop