【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
「受け取っていない者は、各自応援や審判、得点係を手伝うように!」



箱田先生の号令に、レギュラー組はロッカールームに走った。



「おい、珍しく緊張しとると?大丈夫、お前なら、出来る!」



何だか高揚して、心臓が跳ねる俺に、行雲先輩がタックルをする。



「信じとるよ、椿!」



「おお。やるっきゃないっしょ!」



この人達を使って勝つ為に、俺はバスケ部に入ったんだ。負けてたまるか!



その決意を胸に刻む為に、左胸をトントン、と拳で二回叩いた俺は『水前寺 12』のユニフォームを頭から被った。
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