【完】シューティング★スター～バスケ、青春、熱い夏～

「いいか、菊池は、高い選手が揃っとるチームや。それに対してうちが高さで攻めるのは、無理があるやろう」



箱田先生の言う通り、相手は全員が180センチ越え。



「とりあえず、第１クォーターは点を取る為に、高さは敵わん分、体力のある十六夜を使って、外から回す。点取りは御劔に任る陣形や。文句は受け付けんぞ！」



俺やピカ先輩がどうしても小柄な為、小柄らしく、スピード重視で相手を切り崩すって訳だ。



秀吉キャプテンは、シュートに特化した選手である。その分、他のメンツより、スピードのあるプレイや、パワープレイに持ち込まれると、スタミナが追い付かないのも、事実。



それに、もし後半でピカ先輩がバテたら、負担がかかるのは、ディフェンスのフォローとシュートを両方こなす、秀吉キャプテンなのは間違いない。



「先ずは、冷泉が活躍出来るよう、お前達がお膳立てだ！…まあもっとも、余裕がありそうなら、話は別だがな？」



不敵に笑う箱田先生。



ねえそれって、秀吉キャプテンなしで、勝ってもいいってことだよね？