【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
キミ、バスケやろーよ!
翌日。クラスではレクリエーションが組まれ、全員が軽く挨拶をする模様。
「仇野泰河です。身長193センチなせいで、万年席は後ろです。有明北中出身、バスケ部です。よろしくお願いします」
出席番号一番の泰ちゃんは当たり障りない自己紹介。
デカイのに、意に反して物腰の柔らかな泰ちゃんは、既にクラスメイトから一目置かれる存在みたいだ。
順番に自己紹介していき、次は俺の番。
「小鳥遊椿。横浜青葉区立中学卒、茶髪パーマは地毛、趣味はおやつ作り、手芸、裁縫。以上!」
ダダダーっと言ってのけた俺に、クラスメイトはポカーン状態。
奇跡的に席が後ろな俺は、左隣の泰ちゃんにクスクス笑われる。
「椿ん趣味は可愛かね。ってか、横浜てどこにあると?」
「んー、東京の隣」
「そうなんや。やけん、言葉が標準語ったいね!」
物分かりの良い泰ちゃん最高。フレンドってか、もうブラザーだわ。