【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
夕飯を作り、親父と秀吉キャプテンに振る舞い、乾燥機からすっかりふわふわになったジャージを手渡し、秀吉キャプテンを市電の駅までチャリンコで送る。
「今度は俺もお前のうちのバスケコート、誘ってくれよな。時雨選手とも、やってみたい」
「いつでも大歓迎っすよ。ただ、手の使いすぎにならないようにね」
うちの親父が元プロだって気付いてても冷静なキャプテンは、他の先輩方より大人だなぁとか思いながら、その細い背中を見送る。
さてさて、秀吉キャプテンの手のこととか、ピカ先輩のディフェンスのこととか、なんとかしなきゃいけないことが山積みだ。
インターハイ県予選まで、後一週間。
その前に……数学の課題提出まで、残り十数時間。