【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
やって来たのは、一昨日猿先輩とやり合ったあのコート。



「経験者は泰河も入れて三人やんな?泰河はバスケ部で既にレギュラーみたいやけん、残りの二人がおんなじチームな!」



「構わんよ、椿は、俺と一緒な?」



泰ちゃんはニッコリ笑い、ブレザーを脱いでシャツを捲る。



「うん。泰ちゃん敵とかマジ勘弁。怪我したらヤダ」



俺も同じように腕捲りと、動くだろうから、パンツも膝まで折り畳む。



「…そのふくらはぎが帰宅部の足には、見えんけどねぇ」



「え?泰ちゃん何?」



「いや、何もなかよ。じゃあ、ジャンプボール行ってくるわ!」



コートの真ん中、193センチの泰ちゃんは圧倒的にデカイ。


トスされたボールは高い打点で泰ちゃんの手に触れ、それを猿軍団の味方がキャッチ。



ボールはうちチームからのスタート。
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