【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
星の少ない前夜に
インターハイ本選前日。
決戦の地東京へ向かうために、俺達は熊本空港に集まった。
ベンチ入り十五人と由貴先輩は前乗りで今日、他の部員は明日、それぞれ東京へ入る。
昼には到着出来るよう、朝から飛行機に乗ってる訳だが…。
「おー!見て!富士山や!」
「ホントだぁ!ゆっくん富士山登ろうね、帰りに!」
「馬鹿、ディズニー行く時間なくなるやろ!」
いつもは朝練を眠そうにしているかわいこちゃんズは、現在ハイテンション。
「あん二人、隣同士にしたん、間違いやったばい」
隣に座る有ちん先輩は、あはは、と苦笑い。
座席は、相変わらず泰ちゃんは一人で二席使っていて、俺と有ちん先輩がその後ろ、更に俺達の後ろが秀吉キャプテンと由貴先輩。キャプテン達の通路を挟んだ隣が、かわいこちゃんズの配置。
「疲れてないか?少し、寝ろ。騒がしいあいつらはシメて黙らせてもいい」
「大丈夫、ありがとう。こんなとこでシメ技かけたらホントに死んじゃうけん、止めてあげて、ひ………キャプテン」
後ろで物騒な会話をしていて、思わずぶるり、と身震いする。
もしかわいこちゃんズのどちらかと相席してたら、きっと俺も騒いでた。
…………東京でシメ技を食らうことにならなくて良かった。あれだけはマジ勘弁。
決戦の地東京へ向かうために、俺達は熊本空港に集まった。
ベンチ入り十五人と由貴先輩は前乗りで今日、他の部員は明日、それぞれ東京へ入る。
昼には到着出来るよう、朝から飛行機に乗ってる訳だが…。
「おー!見て!富士山や!」
「ホントだぁ!ゆっくん富士山登ろうね、帰りに!」
「馬鹿、ディズニー行く時間なくなるやろ!」
いつもは朝練を眠そうにしているかわいこちゃんズは、現在ハイテンション。
「あん二人、隣同士にしたん、間違いやったばい」
隣に座る有ちん先輩は、あはは、と苦笑い。
座席は、相変わらず泰ちゃんは一人で二席使っていて、俺と有ちん先輩がその後ろ、更に俺達の後ろが秀吉キャプテンと由貴先輩。キャプテン達の通路を挟んだ隣が、かわいこちゃんズの配置。
「疲れてないか?少し、寝ろ。騒がしいあいつらはシメて黙らせてもいい」
「大丈夫、ありがとう。こんなとこでシメ技かけたらホントに死んじゃうけん、止めてあげて、ひ………キャプテン」
後ろで物騒な会話をしていて、思わずぶるり、と身震いする。
もしかわいこちゃんズのどちらかと相席してたら、きっと俺も騒いでた。
…………東京でシメ技を食らうことにならなくて良かった。あれだけはマジ勘弁。