【完】シューティング★スター~バスケ、青春、熱い夏~
その後、水高2ゴール、凌華学院1ゴールを取り、ラスト38秒。



水高63-64凌華学院



オフェンスは凌華学院。もう、どちらが勝つか見えない状況。



「一本!絶対一本取り返すよ!」



これを『たった』38秒だと思うか『まだ』38秒と思うか。



俺は、前者の方を取りたい気持ちを圧し殺し、後者の気持ちを刷り込む。



「「「ディーフェンス!ディ、ディ、ディ、ディーフェンス!」」」



飛び交う、水高サイドからの声援。



相手はギリギリまでボールを保持して得点を稼ぎたいらしい。



「ッラァァァ!!打たせん!!」



残り19秒、槐のスタミナ切れから、僅かに遅れたシュートを狙い、行雲先輩がボールを弾く。



「走れェェェ!!」



最後の、渾身の攻撃。
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