【完】シューティング★スター～バスケ、青春、熱い夏～

「秀ェェェ！！」



残り時間2秒、有ちん先輩から、秀吉キャプテンの手へ、ボールが渡る。



このパスに、有ちん先輩のバスケへの想いが全て乗っている………チームメイトとしてではなく、幼馴染みとして、一番信頼する秀吉キャプテンにボールを回したこの瞬間を、俺は、そう思った。



残り時間1秒。



秀吉キャプテンの、どこまでも精密で、それでいて回転は独特な、美しいシュートが空中で弧を描く。



この空間の時間が、一瞬なのに、永遠に動き出さないようなそんな錯覚を覚えた。



ピッ！ピィィィ！



スパッ…………………。



終了のブザーと同時に、秀吉キャプテンのシュートがゴールリングを潜る。



得点ボードの表示は……。