あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
いつもより…早く着いた学校。
いつもは…綾香が先に来ているはずなのに、今日は、どうやらわたしの方が早かったみたいだ。
クラスメイトに挨拶を交わし、自分の席についたら……
「おはようございます♪楽々さん?」
「おはよう……っ!?」
隣には、何故かお姫様が座っていた。
何で彼の席に……?
まあ、わたしには関係ないか……。
というか……
「どうして…わたしの名前を?」
今日も可愛らしいリボンを着けているお姫様を見た。
「だってあなた…有名だもの♪」
有名…?
学校で……?
いや、そんなはずない。
わたし、地味に目立たずに過ごしてるから。
「それ…どういう「あ、アルト様~♪」」