あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
わたしの声は、可愛らしい声に掻き消された。
はぁ……何なんだろう…
チラッと視線を変えるとお姫様は、教室に入ってきた彼に抱き着いた。
彼は……「お前……来い」と、荷物も置かず、お姫様をつれて何処かへ行った。
少しだけ…目が合ったのは…きっと気のせいだ。
そのあと綾香が来て、また無駄話。
二人で騒いだ。
先生が来ると綾香は、席に戻っていった。
彼も…少しして遅れて帰ってきた。
何……やってたんだろう?
いや……気にしない気にしない……
でも、またざわざわ胸が騒ぐ。
彼と…お姫様が関わると……
一体……どうして……?