あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
限界。
――――――――――
「うっ…ぇ……」
今日も吐き気で目が覚める。
ベッドの上に置いてある洗面器に出てくるものを吐き出した。
普段も吐き気が収まらず、エチケット袋を持ち歩くのは当たり前になっていた。
学校には、行くんだけど…保健室に行くことがほとんどだ。
体調は治るばかりか…日に日に悪くなっている。
吐き気に…倦怠感……足の痛み……
どんどんひどくなっている。
体を起こし足を……太股を見た。
痛みに耐えられず湿布を貼っている太股の痣は湿布からはみ出ている。
わたしが痣を放置していたら、いつの間にか濃くなり…広がっていた。
何をしても…ダメだ。
薬を飲んでも…良くならない。
全てが悪くなる一方だ。