あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
わたしは、綾香の質問に頷き……
今までのことを話した。
彼が吸血鬼ということは伏せて……
駅のホームから落ちたときに助けてくれた人が彼だったこと。
学校では、素っ気なかったけど……怪我した時に保健室まで来てくれてたこと。
お姫様と彼が関わることが嫌だったけど……素直にならなかったこと。
朝……ここで二人が……キスしていたこと。
それを見て……やっと気づいたこと。
彼が……アルトくんのこと…好きだって……
「いまさら……だよね……
今ごろ気づくなんて………」
「楽々…」
もう、彼は……わたしのこと………