あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
それから二人で帰った。
いつものように、きゃっきゃっとあやかと騒ぎながら。
綾香は、心配だったらしく、わたしの家の近くまで送ってくれた。
「何から何まで……ありがと……」
別れ際に綾香に言った。
「なーに言ってんの?友達じゃない!!
当たり前!!」
綾香は、笑ってわたしの背中をバシバシ叩いた
。
地味に…痛い…………
「あんまり、深く考えちゃダメだよ!」
綾香は、明るく………だけど、心配そうにわたしに言った。
綾香の真剣な瞳が、本気でわたしのことを考えているのを物語っていた。
「うん。ありがと……」