あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
「じゃあ…また、明日ね!」
「ありがとう、気を付けてね?」
綾香は、手を降りながら家の方向に帰っていった。
それから、綾香が見えなくなくなるまで見送り、家へと向かった。
綾香……ありがとう……
だけどやっぱり……
―あんまり深く考えちゃダメだよ?―
考えたくないけど………
二人がキスしていたことは、事実だから………
わたしは、お母さん達にわからないように涙を堪え、お風呂に入りご飯を食べた。
その後は、ベッドに潜り込みひたすら…ひたすら…泣いた。
今は、吐き気や倦怠感なんて全く感じない。
それだけ……わたしは……
好き……なの………?