あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
朝は、こんなんじゃなかった………
どうして……いきなり………
幸い、この痣は他の人には見えていない。
不思議なことに………
お母さんに太股の痣がまだ掌で収まるくらいだった時に見られたけど、『なにもないところに湿布貼るの?』と、笑われたくらいだ。
だからこの痣は……普通のものじゃないのかも………
って……わたし、現実離れしてきてる?
………仕方ないか……
だって…いろんなことが起きるんだもん。
そんなことより……今は………
とりあえず、テントに戻ろう!
足痛いし座りたい。
考えるなら、テントの中で考えよう。