あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
彼は、わたしを見ると………
フッと笑ってわたしから視線を外した。
//////……な、に………?今の………
恥ずかしくて、わたしは、彼から顔を背けた。
今……絶対目が合ったよね…?
それに…わたし……笑われた…?
は、恥ずかし過ぎる……
自分でも顔が赤くなっているのがわかった。
どうしよう……やっぱり…わたし………
少しだけ熱が治まり、また彼に視線を送った。
彼は、高宮さんに抱き着かれながら、何かをじっと見つめていた。
もちろんわたしではない。
わたしの後ろの……
どこか校庭の中心らへん?
わたしもそこに視線を送ったけど…騎馬戦を終えた男子が退場をしているのしか、わたしの目には映らなかった。