あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー




何か………いるの……?




わたしは、気になりまた、彼を見て校庭を見た。




なにも……ないよね……?




何もいないはずなのに……なんか…嫌な予感がする。




何で……?





風も…ザワザワと騒いでいるような感じがする。


わたしの気持ちを煽るように……




嫌だ……この場に痛くない。



わたしは、直感的にそう思った。





「ごめん…綾香。
トイレに行ってくる」




「はぁい。行ってらー」





わたしは、一刻も早くこの場から離れたくて、綾香の返事の途中で立ち上がり、トイレに向かった。


あそこに行けば……


今は使う人の少ない体育館横のトイレ……



あそこなら…きっと………




不安になりながらも……走った。



足の痛みに堪えながら……









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