あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
………………
早く……出よう……
少し怖くなったわたしは、個室から出ようと鍵に手を掛けた。
―――――――ガチャ…
ん?……あれ…?
―――――ガチャガチャガチャガチャ
あ、開かない……
鍵を開けようと試みるけど……開かない。
何で……?
ドアに体重をかけて開けようとずるするけど……それもダメだった。
なにこれ………怪奇現象…?
今度は…個室の外から……メシメシって……聞こえるような………
―――――――バリーーーーン!!!!
「っ………!?!?」
個室の外からガラスが割れる音が聞こえた。
このトイレには一つしかガラスがない。
入って真正面にある窓ガラスしか……
それがきっと割れたんだ。
ビックリして、声もでない。