あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー

それから……

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あの日から数週間が経ち、夏休みも終わろうとしていた。




だけど………あれからあの男は、現れない。


本当に夢なんじゃないかって思うくらいだ。
確かに現実離れしているけど………だけど、彼がいた"証"があったから、夢じゃない。


・・
わたしは、それを左手でそっと触れた。




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「俺好みの味にしてやるよ………」




そう言って男は、ベッドから降りてマントを翻し姿を消した。
音もなく、風も立てずに……一瞬で。

ただ感じたのは、ヒヤリとした空気だけ。
男が来たときに感じた……あの冷たさ………



その後わたしは、動けるようになったけど、どうしようもない疲労感を感じて、そのまま眠りについた。




次の日………
目が覚めてリアルな夢を見たな……と、思っていた。


だけど……部屋にある鏡に自分の姿が目に入るとあるものも視界に入った。