あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
あの……小さい生き物は……先輩が……?
「じゃあ……駅のホームで落ちたのも?」
「あぁ…そういえば…そういうこともあったかな」
先輩は笑みを含んだように話した。
「お前に隙ができれば何でもよかったんだ。
それで怪我さえしてくれれば……こっちのもんさ…
それに…まさか、あいつの力が俺に手を貸すとはなー」
あいつって……もしかして……
「アルトくんのこと……?」
「そうさ。
アイツがホームで落ちた後、お前を守る為にあんなことをしたんだろうけど……それが仇になるとは……俺には好都合だったがな」
「じゃあ…もしかしてこのアザは……」