あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
もし、呼んでなかったら、アルトくんの家に来ることも……抱き締められることもなかった……
ほんとに…よかった……
それに……
「助けに来てくれて……ありがとう…」
恥ずかしくて……顔を見ることは出来ず、腕の中で言ったけど…どうしても伝えたかった……
だって…アルトくんがいなければわたしは、今頃………
「…………お前が私を必要とするのなら…いつでも駆けつけてやる……」
そういう言うと彼はわたしを引き離し、右手でくいっと顎を上げた。
何事かと思えばアルトくんの顔が近づき……二人の唇が重なった。