あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
「ちっ……それでも信じろ」
舌打ちをして、無茶なことを言う男。
はぁ!?!?
「お前は……もう……」
そう言うと、男は、わたしの太ももに顔を近づけた。
な、何……?
「逃げられないんだ……」
「いっ……!?」
太ももに鋭い痛み……そして、また、あの感じ……
「っ~~…んっ……や、やめ……」
背中がぞくぞくする……やだ……な、にこれ……?
しばらくしたあと、太ももから顔を離した。
「俺の忠告を聞かなかった罰だ」
そう言うと、ニヤリと笑った。
「それにしても……やはり、不味い……」
ま、不味いって……また?
「そろそろ……だな…」
何が……?
と、思ったのも束の間……
「楽々……また、明日…な?」
そう言うとニヤリと笑い、この前と同じように消えた。