あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー




話している途中に、頭痛に襲われた。




この……痛みは……まさか……

この前と、同じ痛み。
だけど……前より、激しくないような?


前は、座り込むぐらい痛かったけど、今は、まだ我慢できる痛さだ。



『次の授業は…出るな』




えっ……?


久しぶりに聞いた彼の声。


同じ学校に、いるんだから直接話せばいいのに………



それに…出るな…って……



「体育好きだから……無理……」




「楽々?何言ってるの?無理って…何が?」





彼に断りを言おうとしたら、声に出していたみたいだ。



「ごめん、ごめん。
何でもないよ…っ!!」



一回大きなズキッというのが来たかと思ったら、頭痛は、スッと消えていった。



何なのよ一体……説明もなしに………










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