あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
そういえば……そうかも。
体育で彼の姿を見たのは初めてだ。
今日はまた……何で……?
相瀬くんとこんなにやりあえるなら、体育出ればいいのに……
運動音痴ってわけじゃないなら……
掴めない人。
ピーっと…また、笛の合図が鳴った。
時間制の今日の対戦。
時間内に、多く点を取った方が勝ちなんだけど……同点だった。
「あー同点か~
惜しかったな?」
相瀬くんが、話し掛けてくれた。
「わたしは、別に…何もしてないけど……
相瀬くん、上手だね」
「いや、そんなことないよ」
と、謙遜する相瀬くん。
「それより、楽しかった♪ありがとう!」
そう言って笑った相瀬くんは、友達のところへ戻って行った。