あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
わたしは、見たくはなかったんだけど、あの小さい奴らが、どうするのか気になって見てみた。
すると、先生の手には当たらないように、逃げ回りながら、傷口を舐めていた。
だけど……消毒液が苦手なのか、消毒したあとは、三匹揃って走ってどこかへ消えた。
何だったの……?
その後、先生は膝も消毒してくれた。
足はガーゼやら絆創膏やらで、無惨な姿になっていた。
「楽々…大丈夫?」
「うん、平気!」
綾香は先生と一緒に消毒とかしてくれた。
男の子は、ここに連れてきてくれたあと、すぐに戻ったけど……
「どうする?少し休む?」
まだ痛む足。
綾香と一緒に戻ることもできるけど……多分、綾香に負担が掛かる。
それだけは避けたい。