あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
「これは、目が覚めたら…こう、なってた……」
「そうか……」
今度は、考える素振りを見せる彼。
そして、痣をまじまじと見て…わたしの首に触れようとした。
――――――パシン……
乾いた音が部屋に響く。
首に触れようとした彼の手をわたしが、払いのけたからだ。
「触らないで……」
彼を睨み、冷たく言った。
「……………」
だけど、彼は、表情をくずすことなく無言だった。
その態度も…意味のわからない行動も……全部……
「嫌なのよ……」
「そうか………なら」
―――――ドサッ……
「無理矢理……するまでだ……」