あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
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「おはよう♪楽々!」
教室に着くと綾香はいつもと同じく、わたしに抱きついてきた。
「綾香、おはよう」
「もう、大丈夫なの?」
わたしの顔を覗きこみ、心配そうな顔をする綾香。
「大丈夫だよ?ほら……」
「ほんとだ」
治りかけの傷を見せると、綾香は、安堵した顔になった。
「だから…もう大丈夫だよ。ありがとう」
そのあと、「心配お掛けしました」と、伝えると、「ほんとだよ~もう!」と、綾香も牛になっていた。
ついでにバシッと背中を叩かれて痛かったけど。
綾香が笑っているなら…それでいい。