【完】片想い~けじめ~
泣いていると、目の前で自転車が止まる。

「あれ、どうしたん?」


―――……っ。

「――宏太」

それは、宏太だった。

急いで涙を拭う。

「あれ、今日何かあったん?」

辺りは暗くなっていたから、泣いていたことに気付いていないようだ。
――…たぶん。

「今日、選考会だったん~」

頑張って、笑顔を見せる。

「あ、そうなん?どうだった??」

「あ~~、ダメだった」


やば、泣きそう…。

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