お嬢様、口づけを…




「ひゃっ!」



すると、私の首にすっと触れた。


気づくと私の首元に巻かれていた


赤いネクタイがなくなっていた。




「ふふっ」





そして先輩の青いネクタイが


自分の首に巻かれる。


そのとき。


先輩の優しい香りがふわぁーっと


香った。






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