窒息寸前、1秒




「花那ー呼ばれてるよー?」



そう言うクラスメイトの声。



もう聞きあきました。




「花那ちゃん、人気者っ☆」



ため息をつく私に、楽しそうに言う夏海。



「もう、他人事だと思って…。」



「ごめんごめん。でも、花那が永瀬先輩出かけちゃうからだよ。」



そう、昨日私と孝輔先輩がカフェで話しているところを見た人がいたらしい。



そして、そのうわさが回って朝から何人も私のところに問い合わせが殺到している。




只今、五時間目終了後現在12組目。



たちの悪いことに、グループで私のところに来るのだ。




本当に勘弁してよ…。


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