窒息寸前、1秒



「そういえば、先輩は中村さんと知り合いなんですか?」



「ん?中村さん?」



名前だけじゃわからない様子な先輩。



おかしいなぁ…昨日の子って言ってたのに。



さっき、ちょっとだけ気になった。




「さっきの女子ですよ。先輩に話しかけてた。」



「あぁ。あの子はね、昨日の俺に告白してきてくれた子なんだよね。もちろん、断ったけど。」



「は!?」



ビックリして思わず大きい声が出てしまった。



昨日好きになって、昨日告白?



ものすごい行動力だな…中村さん。



「何でそんなに驚いてるの?」



不思議そうに先輩が言ってくるので



「いやいや!何でもないです!」



と、勢いよく誤魔化す。



すると、先輩は明らかに焦っている私ちらりと見て、



「ふぅん。そっか。」



と、特に追求しないでコーヒーを飲んだ。





< 48 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop