窒息寸前、1秒
「そういえば、先輩は中村さんと知り合いなんですか?」
「ん?中村さん?」
名前だけじゃわからない様子な先輩。
おかしいなぁ…昨日の子って言ってたのに。
さっき、ちょっとだけ気になった。
「さっきの女子ですよ。先輩に話しかけてた。」
「あぁ。あの子はね、昨日の俺に告白してきてくれた子なんだよね。もちろん、断ったけど。」
「は!?」
ビックリして思わず大きい声が出てしまった。
昨日好きになって、昨日告白?
ものすごい行動力だな…中村さん。
「何でそんなに驚いてるの?」
不思議そうに先輩が言ってくるので
「いやいや!何でもないです!」
と、勢いよく誤魔化す。
すると、先輩は明らかに焦っている私ちらりと見て、
「ふぅん。そっか。」
と、特に追求しないでコーヒーを飲んだ。