窒息寸前、1秒
「ここです!」
「へぇ。いい雰囲気だね。」
こじんまりとしているけど、落ち着いた雰囲気のカフェ。
夜はバーになったりするから、ちょっと大人な感じの建物。
そして、
「いらっしゃいませ~!…って花那?」
「美香ちゃん、来ちゃった。」
幼馴染みの美香ちゃん夫婦のお店でもある。
「それに…そちらは?」
美香ちゃんはちらりと先輩の方を見る。
隆弘と顔見知りだからか、とても不思議そう。
「先輩だよ。それで友達。」
「初めまして。永瀬孝輔です。」
にこりと綺麗に微笑む先輩。
「あっ初めまして~。花那の幼馴染みの、白山美香です~。」
美香ちゃんは先輩の笑顔に目をハートにしている。
美香ちゃんイケメン好きだからね。
「では、お好きな席へどうぞ~。」
美香ちゃんは水をとりに厨房に入っていった。
店内を見渡すと、3分の2くらい席が埋まっていた。
昼食には遅めの時間なのに、繁盛しているなぁ。
「あっ。あそこにしましょう。私の指定席です。」
「そうなんだ。」
私がいつも座るお気に入りの場所。
空いてたよかった。