腹黒王子は誘惑中
「あ、はい。いいですよ」


よかった、昨日みたいなのじゃなくて。


安心するあたしとは反対に里中君は固まっていた。


「え? 本当にいいの?」


「はい。どこにつき合えばいいですか?アクセサリーショップとかですかね?」


あとは、コスメショップとか洋服屋さんとか、他にもあるよね。


どんな人かにもよるけど。


あたしが一人で考えていると、里中君の声が聞こえた。


「え、ちょっと。何か勘違いしてない?」


「彼女さんにあげるプレゼントを買いに行くのに付き合う、ってことじゃないんですか?」


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