腹黒王子は誘惑中
それ以外に何かあるの?


「違うよ。それに僕、彼女いないし」


「え、彼女さんいないんですか!?なんか意外です」


あんなにモテるのに不思議……。



放っておいても女子達が寄りつく里中君。


よりどりみどりなのに、もったいない。


「プレゼント選びじゃないのって、珍しいですね」


「珍しい?」


里中君は不思議そうに首をかしげた。


「あたし、たまに付き合ってって言われるんです」


ちょうどさっきみたいに。


「どこに?ってきいたら、彼女さんのプレゼントを選びに、って」


だから、里中君もそうだと思ったのに。


< 24 / 66 >

この作品をシェア

pagetop