腹黒王子は誘惑中
それに、この頼みを受けることで学校にもプラスになる。


兄さんが断る訳がない。


「いいだろう。話してみろ」


兄さんは興味深そうに俺を見た。






「どう、兄さん?」


俺は一通り話終えると、兄さんを見る。


兄さんは少し考えているようだ。


「うん、確かに学校のイメージアップにつながる。引き受けよう」


兄さんは満足そうにうなずく。


少しの沈黙が流れた。


兄さんは手元にある大量の資料を眺めていた。


「そういえば冬馬。ゲーム、始めたんだって?」


「あぁ。海斗から聞いたのか」


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